本連載では、第2回から第8回にわたって各社のグループウェア製品および事例などについて紹介してきた。最終回の今回は、これらのグループウェア製品にも見られた「グループウェアを中核としたコラボレーション製品群」の動向について解説していく。 これまでのグループウェアによる情報共有の次なるテーマとして、最近頻繁に耳にするようになった言葉の1つに「コラボレーション」がある。この「コラボレーション」と混同して扱われがちな言葉に「コミュニケーション」がある。 コミュニケーションは、その対象がビジネスに加えてパーソナルな情報や意見を含んだやり取りで、共同で作業を行うことを前提としていないものだ。一方、コラボレーションは、コミュニケーションを一部包含しながら、特定の目的や共同作業にそって情報をやり取りすることである。 すなわち、コラボレーションはコミュニケーションを基本とした発展形、あるいは業務における特定の