日本の金融機関はなぜ「常時SSL」を実装しないのか?:萩原栄幸の情報セキュリティ相談室(1/2 ページ) 通信内容を盗聴されないための暗号化通信の導入が世界中の多くのWebサイトで進んでいる。だが、日本ではまだ少なく、金融機関でも対応が鈍い。その理由はなぜか。 本連載で以前にノマドワーカーに関する記事を掲載した。記事の最後に「HTTPS通信などについては、機会があれば筆者の意見を含めて解説したい」を記載したところ、「この続きを読みたい」というご依頼のメールを何通かいただいたので、今回はその件について触れたい。 きっかけは、以前の記事にも登場したノマドワーカーでフリーライターのA君である。彼は筆者の忠告を素直に聞きながら、できるだけ安全な公衆Wi-Fiを利用するようになった(公衆Wi-Fiそのものを利用しないという選択肢はなかったようである)。その時の続きから始めよう。 なお、以降では日本の