タイの首都バンコク。 この街は旅の出発地点・中継地点として、常に世界中のバックパッカーであふれている。その理由は、世界中へのアクセスの良さ、そして”カオサンロード”と呼ばれる、アジア一の安宿街があることが大きく影響している。全長200mほどのこの通りには、1泊たった数百円で泊まれる宿、1食100円でおつりが戻る屋台、旅行代理店、両替屋、インターネットカフェ、マッサージ店、さらには、セブンイレブンなどのコンビニまでが存在し、その便利さ、居心地の良さはピカイチ。 そして極めつけは、タイ人の笑顔。精神的に疲れ、何もせず長期間滞在していようが、無職でふらついていようが、「何してるの?」なんて疑問は一切投げかけず、ただひたすら温かく迎え入れてくれる。こんな国民性が、心を病んだ多くの日本人をタイへと向かわせる、ひとつの大きな理由であろう。しかし、それが昨今、社会問題として取り上げられるようになっている