今月29日、太陽に最も接近する「アイソンすい星」。 その後は、肉眼でも見られる大すい星になるのではないかと期待されています。 アイソンすい星はいつ、どうすれば、観測できるのか。 科学文化部の春野一彦記者が解説します。 一生でいちばんのすい星!? 「アイソンすい星」は、去年9月にロシアなどの観測チームによって発見された、一度だけ太陽に近づくすい星です。 発見当時は木星の軌道の外側の、太陽から9億キロ余り離れた位置にありましたが、1年かけて徐々に接近し、今月27日現在、太陽まで2000万キロほどの距離にあります。 2日後の今月29日の午前4時ごろには、地球と太陽の距離の80分の1の、187万キロまで近づき、最も接近します。 すい星は一般的に、太陽に近づくにつれて明るくなります。 アイソンすい星の場合、太陽のごく近くをかすめるように通過するのが特徴で、こうしたすい星は「サングレーザー