「ハオルシア」という植物をご存じでしょうか。アロエに似た観賞用の植物で、ここ数年、人気が急上昇し、愛好家の間で高値で取り引きされています。 今、その「ハオルシア」が盗まれる事件が全国で相次いでいます。愛好家の団体によると、被害は推定の時価で合わせて13億円に上るということです。警察が窃盗事件として捜査していますが、取材を進めると、事件前に現場で共通した不審な動きがあったことがわかってきました。 愛好家の団体によりますと、ハルオシアの評価は、肉厚の葉の部分の特徴で決まるということです。独特の形のほか、白く浮かび上がる線や模様、さらに、葉の透明度が高いと価値もより高くなります。美しい葉を作るには、1年に1度しかない開花の時期に花粉をとって交配を繰り返し、10年前後かけて育てなければなりません。このため、愛好家の間では、高値がつくこともあります。 一方、ここ2~3年は、中国をはじめタイや韓国な