前回までに紹介したDynamic DNSやTSIGなどでBIND 9の先進性の一端をうかがうことができますが、BIND 9にはさらに魅力的な機能が盛り込まれています。今回は、IPv6機能を紹介します。 IPv6の基本 IPv6について、いまさら補足する必要はないでしょう。@ITでも、以下の記事でLinuxでIPv6環境を構築する方法が紹介されています。 DNSサーバ自体をIPv6環境に移行する方法については、上記の記事を参照してください。本記事では、IPv6アドレスが引けることを前提とします。サーバがIPv4/v6どちらの環境にあるかは問題にしません。 では、いくつかのキーワードを予備知識としてまとめておきます。 IPv6アドレス 128bitのアドレス空間を使用することが可能で、2の128乗個のアドレスを生成できます。IPv4と同様、予約されているアドレスもあるため、すべてが使用できるわ
World IPv6 Launch とは 、非営利の国際組織である Internet Society(ISOC)が提唱して 2012 年 6 月 6 日に世界的に行われるイベントで、 Web サービス事業者、プロバイダー(ISP)、 家庭向けのネットワーク機器を提供するベンダーなどが 6 月 6 日以降、 従来の IPv4 に加えて、恒久的に IPv6 も有効にするという取り組みです。 このイベントには、Google、Facebook、 Yahoo! (U.S.) 等の Web サービス事業者をはじめ、 さまざまな事業者が参加を表明しており、 今年の 6 月以降はインターネットのIPv6対応が急速に進むと考えられています。これにより、Google、Akamai、Yahoo!(U.S.)、Facebook 等 Web サービス事業者(*)の主要なウェブサイトが 6 月 6 日以降は従来の I
萩野純一郎氏が10月29日に亡くなった。本名よりも「itojun」の愛称で知る人の方がはるかに多いこともあり、ここでは敬意を込めて「itojun」氏と呼ばせていただくことにする。 itojun氏は、よく知られているように、KAME projectでIPv6プロトコルスタックの開発および公開に尽力した主要メンバーの1人で、IPv6普及に多大な貢献をした技術者だ。訃報が流れて以後、インターネット上には萩野氏を悼む声が溢れている。 itojun氏は、最近ではYouTubeで「ipv6 100の質問」をシリーズで公開し、技術者だけでなく、広く一般のユーザーにもIPv6について知ってもらおうと試みていた。本誌では、10月中旬にitojun氏にYouTubeのコンテンツについて取材しており、残念ながらitojun氏に見ていただくことはできなくなってしまったが、itojun氏がIPv6普及のために何をし
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