2019年度まで、学費の減免制度は国からの助成・支援がありながらも、その基準は各大学の判断に任されており、その多くは年齢制限がなく減免の申請をすることができました。 この制度は、高卒認定を経て大学に入る人や、一度社会に出てから大学に入る人など、多くの人が利用できるものでした。学費は、ほとんどの国公立大学の場合、授業料だけでも年間およそ54万円に上り、この制度によって多くの学生が助けられていました。 私自身、高校を中退してから10年後、26歳で高卒認定を取り、30歳から国立大学に入り、学費の減額を受けて大学院まで進学しました。他にも、親族に医療関係者がいますが、シングルマザーになってから看護学部に入り、授業料減免を受け、看護師となって経済的に自立したという複数の事例があるそうです。 しかし2020年度から始まる大学無償化政策では、授業料が免除となる学生は非課税世帯の学生に限られています。両親