自称インディーズ作家 ヘリベマルヲの小説サイト。Kindle版とオンデマンド版の購入はこちら。試し読みもできます。KDPで出版された小説は読者から非常にシビアに扱われる。出版社が出したプロの本と同列に並ぶから、プロと同じ基準で評価される……とはよくいわれるが、それだったらむしろ好ましい。実際にはより厳しい目で裁かれる。 出版社が出したプロの本だって玉石混淆だ。またどんな傑作であっても、嗜好や読解力によって評価は変わりうる。そういうものとして受け入れられている。しかしKDP本はささいな欠点も、個性でさえもすべて一様に、単なる欠陥として判断されかねない。そもそものとっつきから、「やっぱ出版社が出したプロの本でなきゃ」という安心を得たいがために読まれる可能性すらある。 たまたま手にした一冊がプロをしのぐ傑作でないかぎり、ゴミ判定は避けがたい。それどころか、数百万部のベストセラーよりもおもしろ