安倍晋三首相主催の「桜を見る会」への批判がやまない。功労・功績のある人を招くはずの公的行事に、安倍首相の後援会が募った人たちが多数参加し、「税金の私物化」と糾弾されている。いわゆる「モリカケ」問題などを取材してきたノンフィクション作家、森功さんは「招待者がこれほど増えたのは、首相側近の『官邸官僚』たちが歯止めをかけなかった側面も大きい」と指摘する。【江畑佳明/統合デジタル取材センター】 予算膨張 なぜ財務省は見過ごしたのか ――「桜を見る会」の問題の所在はどこにあると考えますか。 ◆最も責任があるのは、もちろん安倍首相です。後援会の人たちや芸能人、妻の昭恵氏の知人などを多数招待して、派手でにぎやかな催しにしたかったのでしょう。これは明らかに公的行事の政治利用であり、税金の私物化です。この緊張感のなさや緩みようは、長期政権のなれの果てに見えます。 ――民主党政権時代、唯一開催されたのは201
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