「もうすぐメールが使えない時代がやって来る!?」において、欧米では電子メールの6~7割を迷惑メールが占めている現状と、迷惑メールの増大が企業活動に与える影響を紹介した。 個人ユーザーにとっては、迷惑メールの増大以上に深刻な危険性が迫っている。スパマーがフィッシング詐欺のターゲットにしているのは企業ではなく個人であり、この観点からの対策を検討する必要がある。 インターネットイニシアティブ(以下IIJ) 技術本部 技術開発部 主任 櫻庭秀次氏によると、迷惑メール(特にフィッシング詐欺メール)はより進化してきているという。これまでのフィッシング詐欺メールの多くは英語だったため、日本では比較的被害が少なかった。だが、2005年3月に出回ったUFJ銀行を騙るフィッシング詐欺メールのように、日本語によるメールも登場。幸いにも「UFJを騙ったメールは稚拙だった」(櫻庭氏)が、日本語フィッシング詐欺メール