「ふがいない僕は空をみた」っていう映画があって、すげー面白い映画なんだけど、ガチの貧困といわゆる「中間層の世界()」と「高学歴の世界()」とやらが同時に描かれてる。普通に高校通ってる男女がガチで飢えてて、差し出されたパンに飛びかかって貪るような日本のゲットーこと集団団地と、川を隔てた先の中間層以上の社会が同時に描かれていて、あまり不必要に煽ることなく淡々と描かれてて素晴らしいんだ。少年らを低学歴の世界から外に出してあげようと頑張ってくれる人も登場するんだけど、この人がまたなんともゲスの極み!て感じで素晴らしいんだ。他にも結構悲惨な社会問題を描いていて、不妊治療・嫁姑争い・不倫・コスプレセックス・いじめ・村八分・貧困・餓え・小児性犯罪・育児放棄とか、これでもかってくらい詰め込んであって、それでも全然ドロドロした感じはなくて、余韻はそれこそ「あれ?今観てたのって「世界の中心で愛を叫ぶ」だっけ?