タグ

ブックマーク / ukmedia.exblog.jp (13)

  • パナマ文書はどうやって世に出たのか | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    (ニーマン・ラボのサイトから) パナマの法律事務所「モサク・フォンセカ」から流出した、金融取引に関する大量の内部文書。これを元に「パナマ文書リーク」の報道記事が続々と出ている。 いったいどうやって情報がメディアの手に渡り、各社の報道につながったのか。 ウェブサイト、ニーマン・ラボ(4月4日付)とワイヤード(4月4日付)の記事から、要点をまとめてみたい。 法律事務所の内部文書は1977年から2015年12月までの期間のもので、1150万点に上る。文書のサイズは2・6テラバイトに及ぶという。ウィキリークスの手によって世に出た米外交文書リーク(「ケーブルゲイト」、2010年)が1.73ギガバイトであったので、これの数千倍になるという。 1150万の文書ファイルには480万の電子メール、100万の画像、210万のPDFが入っていた。 経緯は 2014年末、ある人物が南ドイツ新聞の記者に暗号化された

    パナマ文書はどうやって世に出たのか | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
    inumash
    inumash 2016/04/06
    徹底してますねぇ。プーチン周辺の情報もリークされてるしほかにも危険なところいっぱいあるしで本当に危ないもんな。
  • サッチャー元英首相の死 -英メディアはどう報じたか? | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    サッチャー元英首相(在任1979-90年)が、8日、87歳で亡くなった。訃報からまもなくして英メディアは特別番組の放送や新聞では特集面を組みながら、報じている。 まだ訃報の余韻がさめやらぬ9日、私自身、衝撃を感じている。 ー第一報はツイッターで 訃報のニュースを最初に流したのは、プレス・ガゼット紙が調べたところでは、PA通信。サッチャーの広報役となっていたベル卿がPA(プレス・アソシエーション)に電話をし、PAは8日昼の12時47分に契約企業に情報を流した。 これを受けて、12時48分、民放ITVがツイッターで速報。ITVのツイッターは各報道機関がよくチェックしているアカウントで、以下のように情報が流れたという。 12.47 – Press Association wire post 12.48 – @ITVNews 12.49 – @BBCBreaking, @TheSunNewspap

    サッチャー元英首相の死 -英メディアはどう報じたか? | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
  • 英大衆紙「サン」から逮捕者続出で、継続に暗雲? | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    組織ぐるみの電話盗聴事件が発覚した、英国の日曜大衆紙「ニューズ・オブ・ザ・ワールド」が、昨年7月、廃刊になったことを覚えていらっしゃるだろうか? 今月11日、同じくニューズ・インターナショナル社が発行する、今度は日刊の大衆紙「サン」の編集幹部ら5人が、警察や公的機関への情報提供をめぐる贈収賄容疑で逮捕される動きがあった。 http://www.bbc.co.uk/news/uk-16999659 逮捕されたのは、5人に加えて、英南部サリー州の警官、英軍関係者、国防省関係者それぞれ1人で、合計8人である。 「サン」は、日刊紙市場最大の約270万部の発行部数を誇る。 「サン」で逮捕された人物とは、BBCの推定によると、写真エディターのジョン・エドワーズ、チーフ・リポーターのジョン・ケイ、外国特派員ニック・パーカー、記者ジョン・スタージス、アソーシエト・エディターのジェフ・ウェブスターだ。逮捕と

    英大衆紙「サン」から逮捕者続出で、継続に暗雲? | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
    inumash
    inumash 2012/02/13
    大手メディアがこのようなことをやってる状況では、Anonymousを倫理的に批判するなんてことは到底できないよな。
  • ウィキリークス、いまだ死なず ―2011年末時点での概観 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    今年も、あと数日で終わることになった。メディ界では今年を振り返り、来年を予測する企画が目白押しだ。「週刊東洋経済」(12月19日発売号)にウィキリークスについて書いたが、題名は「ウィキリークス『消滅』?」である。しかし、原稿を準備していたときはやや悲観ムードだったのだが、年末になってみると、「いやいや、まだまだ」という要素が見えてきた。 これまでの経緯なども入れて、「2011年末時点で、ウィキリークスや創始者ジュリアン・アサンジをどう評価するか?」という観点から、まとめてみたのが以下である。 *** ウィキリークス、いまだ死なず オーストラリア出身のジャーナリストでインターネット活動家ジュリアン・アサンジが立ち上げた内部告発用のウェブサイト「ウィキリークス」は、2006年、世界の権力者や大企業が隠したがる情報を公益のために外に出す仕組みとしてスタートを切った。 ケニアの元大統領一家による汚

    ウィキリークス、いまだ死なず ―2011年末時点での概観 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
  • やっとおさまった、イングランドの暴動 ―真実は何か? | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    ロンドン、そしてイングランド地方各地で勃発した、放火・略奪行為(とりあえず暴動という言葉が使われているので、「暴動」)が、ようやく終息を迎えたようだ。 私はここ10日ほど、国外に旅行に出かけており、その間、ほとんど英国のニュースに触れることができなかったが、旅行先でも「暴動(ライオット)」はどうなったかといろいろな人から聞かれた。 帰国してみると、英国でもそして日でも「一体、何故?」という大きな疑問がいまだ渦巻いていることが分かった。確かに、イングランド各地で相次いで発生し、新聞やテレビが大々的に報道し、逮捕者も3000人近くに上ったのだから、理由を知りたいのは当然だ。 いろいろな方が「何故か」そして「日でも同様の行為が発生するのかどうか」に関して、論考を書かれている。私も一通り、複数の論考に目を通してみた。それぞれ、一理ある論考ばかりであったが、私自身の感触に最も近かったのが、 ブロ

    やっとおさまった、イングランドの暴動 ―真実は何か? | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
  • 「冬の兵士」とウィキリークスがあらわにする戦争の姿 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    ロンドンに住む知人から、「冬の兵士」(岩波書店)というを頂いた。知人はの校閲に関わっていた女性である。 副題に「イラク・アフガン帰還米兵が語る戦場の真実」とある。米国では「反戦イラク帰還兵の会(IVAW)」という組織が2004年、発足したという。 この会が、「イラクからの即時無条件撤退」「退役・現役軍人への医療保障そのほかの給付」「イラク国民への賠償」の3つを掲げて行動を開始し、2008年、「冬の兵士」と題した公聴会を開催したのだという。公聴会では多くの兵士が戦場の実態を語り、その証言をまとめたのがこのだ。 2008年の話、そしてイラクに行った米兵の話ということで、いま英国に住む自分からすれば、このに出会わなければ、公聴会のことやこの会のことを知らないでいただろうと思う。 英国では中東のニュースが非常に多い。イラク、アフガン戦争では、米英兵の死を聞くたびに、私はイラクやアフガン国民

    「冬の兵士」とウィキリークスがあらわにする戦争の姿 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
  • 小林恭子の英国メディア・ウオッチ : 英編集者団体年次会議(上)「良いニュース」共有 ロシア富豪「報道の自由は酸素のように必須」

    英編集者団体「ソサエティー・オブ・エディターズ」の年次会議が11月14日から3日間、スコットランド最大の都市グラスゴーで開催された。新聞社、放送局の編集幹部や学者ら約200人が参加した。今年の会議のテーマは「良いニュースが一杯だ」。不景気で先行きは不透明だが、現実を直視しながら成功例を共有し、生き残り策を考えようというメディア界の意欲を反映した。会議の概要を上下に分けて紹介したい。(「新聞協会報」11月23日号掲載分より) 英新聞界で、今年最大の「良いニュース」と言えるのが、部数が低迷し、英国内では誰も買い手がいなかった夕刊紙ロンドン・イブニング・スタンダード、高級紙インディペンデント、その日曜版インディペンデント・オン・サンデーを買収した上に24年ぶりに新高級紙を創刊した、ロシアの富豪アレクサンドル・レベジェフ氏の動きであろう。 同氏はスタンダード紙を一部50ペンス(約70円)の有料紙か

    小林恭子の英国メディア・ウオッチ : 英編集者団体年次会議(上)「良いニュース」共有 ロシア富豪「報道の自由は酸素のように必須」
    inumash
    inumash 2010/11/24
    “チゾム氏はまた、複数の国での市場調査の結果、「自社サイトに無料で記事をすべて載せた場合、その新聞の紙の発行部数の売上げが減少することを裏付ける統計は見つからなかった」と述べた。”
  • 岐路に立つBBC -受信料削減、規模の縮小化の先は何か?(「メディア展望」10月号より) | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    「メディア展望」(10月号、新聞通信調査会発行 http://www.chosakai.gr.jp/index2.html )に、BBCを中心とした放送業界の現状について書いたが、原稿を書いた後で、いくつかの動きがあった。 まず、視聴者を代表としてBBCの活動内容を監視するBBCトラストの委員長が、来年5月、4年間の就任が任期切れとなった時点で委員長職を辞めたい、と申し出た。トラストの委員長職はパートタイム勤務だが、実際の仕事量がパートタイムの仕事の限界を超えている、というのが理由だ。 http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-11296324 BBC批判の矢面に立って、BBCを常に弁護してきたが、重圧に耐えられなくなった、という面もあるかもしれない。 これに続き、BBCトラストは、BBCの国内活動の主な収入源であるテレビ・ライセンス料の20

    岐路に立つBBC -受信料削減、規模の縮小化の先は何か?(「メディア展望」10月号より) | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
    inumash
    inumash 2010/10/04
    日本でも民放各社の経営が悪化した場合にはNHK解体論みたいなものも出てくる可能性があるのかな。
  • カトリック神父の性的虐待問題の衝撃 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    個人的に今最も興味のあるトピックの1つがカトリック教会の神父による性的虐待とローマ法王の責任問題である。英メディアでもさかんにとりあげている。毎日の記事は以下。 カトリック教会:神父の性的虐待次々発覚 バチカン窮地に http://mainichi.jp/select/today/news/20100403k0000m030065000c.htm (引用)【ローマ藤原章生】カトリック教会神父による子供に対する過去の性的虐待が、3月以降に米欧で相次ぎ発覚している。しかもローマ法王ベネディクト16世(82)が虐待を知りながら見逃していたとの疑惑も報じられ、法王の辞任を求める抗議デモが起きるなどバチカン(法王庁)は窮地に追い込まれている。 騒動の直接のきっかけは、アイルランド政府の調査委員会が昨年11月に出した報告書だ。それによると、アイルランドでは1930~80年代にかけ、学校など教会運営の1

    カトリック神父の性的虐待問題の衝撃 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
  • 英メディアとツイッター | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    ツイッターを使ってみると、どの人・媒体をフォローするかにもよるのだが、もし英メディアを選んだ場合、速報+自社サイトに誘導するツールとしてよく使われていることが分る。この分野に詳しい人はもう既に分りきったことではあろうけれど、メールよりも何故かつながりやすいツイッター(携帯版)から飛ぶのが簡単で、改めて「そうだったのか」と思っている。 英メディアとツイッターという観点から、新聞協会報(9月1日)号に書いた文章に付け足したのが以下である。(このトピックにご関心のある方は、時事通信の湯川さんの「デジタルてんこもり」コラムのツイッターの項も参照していただきたいーーもしまだご覧になっていなければ。「リアルな情報が集まった」図書館としてのツイッターの可能性は非常におもしろいと思う。) ツイッター取り込みに躍起の英メディア 米国で2006年に始まったソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「ツイ

    英メディアとツイッター | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
  • 英政府が官僚にTwitter使用を奨励 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    BBCニュースで見ていて、空恐ろしくなったのが、政府がTwitter使用を官僚に勧めている、という話である。 http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk_politics/8171597.stm http://blogs.cabinetoffice.gov.uk/digitalengagement/ 何でも、官邸のウェブサイトを通じて、「ツイッターを使うように」と指令を出し、これを説明するため、20ページに渡る書類を作成した。ツイッターでつぶやいたり、返事を書いたり読んだりで、1日に1時間は費やすことになりそうだ、という。具体的には、1日に2回から10回は「つぶやき」を書こう、と勧める。 官邸広報官の話によれば、インターネットの利用が国民の間で普及し、コミュニケーションの重要な一手段となっており、政府としても、「デジタル・チャンネルを有効に使う能力を培う必要がでてきた」と説

    英政府が官僚にTwitter使用を奨励 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
    inumash
    inumash 2009/07/31
    日本だったら正反対の対応をとるだろうな。
  • 英ブロガー、NightJackが実名報道でブログ断念 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    ブロガーのプライバシーはどこまで守られるのだろうか?16日、今後の英ブログ界の一つの規範になってしまいそうな判決が出た。 ランカシャー州の警官、リチャード・ホートンさん(45歳)――もう報道されてしまっているのだから、ここは実名でーーは、NightJackという名前で、自分の仕事に関わるエピソードなどをブログに書いてきた。約50万人の固定読者がいたという。今年4月には、優れた政治の著作に送られる「オーウェル・プライズ」という賞を受賞したぐらいで、大変人気があり、かつ内容も優れているというお墨付きがついていたといってよいだろう。 http://en.wikipedia.org/wiki/Orwell_Prize ところが、タイムズ紙の記者がホートンさんの個人名をブログの内容から割り出し、これを紙面で報道しようとした。報道を止めるため、ホートンさんは出版社に報道停止令を出すように依頼したが、裁

    英ブロガー、NightJackが実名報道でブログ断念 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
    inumash
    inumash 2009/06/19
    韓国の「ミネルバ」の事例を思い出した。もっともあれは韓国政府による強権発動の意味合いが強いが。http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMIT13000019012009
  • ジェイド・グッディ、亡くなる | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    末期がんで死期が近いと言われていた女性タレント、ジェイド・グッディが22日、亡くなった。27歳だった。日でも注目されていたようだが、どのような印象を持たれているのだろうか? グッディのことをまとめたものとしては、「英国ニュースダイジェスト」の3月12日号のウイークリーアイ・コラムがある。サイトから、電子ブックでこの号を選ぶと5頁めにある。 グッディが著名になったのはドキュメンタリー番組「ビッグブラザー」に2002年出たのがきっかけだ。上のコラムによれば、「驚くほどの一般的教養の欠如を露呈し…他の出演者と口げんかをしたり、酔っ払って裸になるなどの行為で、タブロイド紙から嘲笑と憎悪の対象」として書きたてられたそうである。 私が彼女の存在に気づいたのは2007年の「セレブレティー・ビッグ・ブラザー」という番組で(有名人などの数人が共同生活を送る様子をカメラが追う)、インド人女優のシェルバ・シェ

    ジェイド・グッディ、亡くなる | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
    inumash
    inumash 2009/03/23
    こういうお涙頂戴的な企画の裏に、本当に光を当てなくてははならない幾万もの死があることは事実だろうなぁ。
  • 1