シャープは11日の決算発表会見で、今期(2024年3月期)のディスプレイデバイス事業の主な取り組みとして新型ゲーム機向けに液晶パネルの生産を立ち上げることを明らかにした。この方針は任天堂が家庭用ゲーム機「スイッチ」の次世代機発売の準備を始めているという市場の臆測に拍車をかける可能性がある。 シャープの呉柏勲社長は会見で、具体的な企業名やゲーム機の製品名について言及は避けたものの、新型ゲーム機の「研究開発の段階から参入している」と発言。新型機向けに液晶パネルのパイロット生産ラインを立ち上げる予定だと述べた。 市場では任天堂が来期(25年3月期)にも次世代機を発売することが予想されており、同社の株価の反発につながる可能性がある。任天堂は8日の決算発表時に、発売から7年目に入ったスイッチの今期の販売台数が前期比17%減の1500万台になるとの予想を発表していた。