独特の風味が魅力のぬか漬け。一度ぬか床をつくれば一年中、手軽に野菜をおいしく食べられる。ぬか床が発酵しやすいこの時期は、初めての人にもお薦めという。 NPO「食べごと研究所」(東京都世田谷区)代表の山田奈美さん(40)にぬか床の作り方とぬか漬けのアレンジ料理を教わった。同NPOは伝統食を受け継ごうと、「親子でぬか漬けを作る会」などの講習会を開いている。 ぬか床の作り方は簡単。「生ぬかが手に入れば、そのまま使えます。酸化しやすいのでフライパンで少しいってから使ってもいい」と山田さん。生ぬかはスーパーや米穀店で手に入り、いりぬかも市販されている。 最初は野菜の端切れを「捨て漬け」し、乳酸菌や酵母の働きを活発にする。毎日1回、底からしっかりかき混ぜるのが基本。かき混ぜが不十分だと、悪玉の「産膜酵母」が原因で表面に白い膜が現れ、風味を損なう。不快なにおいのもととなる菌も増殖してしまうという。夏場は