ロシア外務省の報道官は、戦争で北方四島を取り返すことの是非に言及した丸山穂高衆議院議員について、「憤慨している」と非難する一方で、発言後の日本政府や国会の対応については「希望を抱かせる」と述べ、評価する考えを示しました。 その一方で、ザハロワ報道官は、日本政府が丸山氏の発言に対し、「不適切で、政府の立場とは異なる」としたことや、衆議院で議員辞職勧告決議案やけん責決議案が提出されたことなどに触れ、「一連の対応は事態の改善に向けて希望を抱かせるものだ」と評価しました。 5年前のロシアによるクリミア併合をきっかけに欧米とロシアの対立が深まるなか、日本はG7=主要7か国の中ではロシアとの良好な関係が際立っており、ロシア側としても、丸山氏の問題をきっかけに日ロ関係が悪化するのは避けたい思惑がうかがえます。