前エントリで「女性の男性性」以降のジュディス・ハルバースタムの研究を取り上げたが、その準備段階で「女性の男性性」について分かりやすく紹介しているブログかなにかないかなぁと探していて、愛知学院大学の宗教学者・男性学学者である熊田一雄さん(どうでもいいけどウィキペディアの自分の項目をプロフィールページ代わりに使うのはやめた方がいいのでは)の論文「現代日本の大衆文化における『女性の男性性』:オルタナティヴな男性性のありか」を偶然発見した。なんだか違和感ありまくりの変な論文なのだけれど、読むうちに「これはいくらなんでも酷いんじゃないか」と感じる部分が出てきたので、前回のおまけとしてコメントしておく。 熊田はまず、東京都知事の石原慎太郎が「忠臣蔵」ーー史実としてのそれではなく、演劇やテレビドラマとして語り継がれる物語としてのそれーーに見られる献身・自己犠牲の精神を賞賛し、ジェンダーフリー思想などに見
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