大阪府は16日、新型コロナウイルスによる死者が新たに15人確認されたと発表した。府内の累計死者数は1958人となり、東京都(1951人)を上回って全国最多となった。大阪が最多となるのは、感染拡大の「第3波」だった2月3日以来。基礎疾患がなく、比較的若い世代にも死者が出ており、感染力が強いとされる変異株のまん延や、医療体制の逼迫(ひっぱく)が背景にあるとみられる。 【グラフ】大阪と東京で比較 死者数の推移 大阪府が「第4波」とする3月以降、府内では感染者が急増。3回目の緊急事態宣言が発令された4月25日以降、ほぼ連日2桁の死者が確認された。5月に入るとさらに深刻になり、11日には過去最多となる55人の死亡が判明。5月の死者数は16日時点で計502人で、月別で最多だった1月(347人)を超えている。 府内の累計死者数が初めて全国最多となったのは、第3波の1月14日。2回目の緊急事態宣言が発令さ