『鉄腕アトム』、『ジャングル大帝』、『リボンの騎士』……数々の名作を遺した“マンガの神様”手塚治虫。その手塚が「週刊文春」で連載をしていたことをご存知だろうか。『アドルフに告ぐ』――第2次世界大戦前後の日本とドイツが舞台の大人向けのマンガであり、手塚の“最高傑作”と推す声もある。 1983年~85年にわたって連載され、コミック累計450万部超えを記録する同作、手塚はどういう思いで描いたのか? 単行本発売から35年、『アドルフに告ぐ』の資料を読み解き、解説する。 (全3回の3回目/#1、#2を読む) ◆ ◆ ◆ 東京・椎名町のトキワ荘といえば、1950年代から60年代にかけて、「マンガの神様」手塚治虫が住んで以来、彼を慕って、寺田ヒロオ、藤子・F・不二雄、藤子不二雄A、石ノ森章太郎、赤塚不二夫など当時の若きマンガ家たちが入居したアパートとして知られる。 最近になって本来の所在地付近に復元され
![「ヒトラーがユダヤの血を引く?」手塚治虫が『週刊文春』で描いた“オトナの”戦争マンガをご存知ですか? | 終戦、75年目の夏 | 文春オンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/0074d272e8dcbbf5ba580c6008c590a7b583b803/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbunshun.jp%2Fmwimgs%2Fe%2F9%2F1200wm%2Fimg_e9aea345705f6b520ad775d3c0a1c7db168370.jpg)