漫画雑誌「モーニング」(講談社)で長期連載されている「島耕作」シリーズ(作:弘兼憲史)。サラリーマンの島耕作が課長からやがては社長、そして会長になるまでの出世街道を描いた人気作品である。 1983年から連載がスタートしたこのシリーズは、大手電器メーカー「初芝電器産業」で働く島の著しく低い性モラルを楽しむ漫画だと自分は捉えている。(文:松本ミゾレ) ■面接で「好きな男性のタイプ」を聞いたあげく、完全私情で不採用判定 そもそも漫画の登場人物なわけだし、「この人こういう人だから」と読むこともできる。しかし最近、この島が改めてクズであるという指摘がネット上で出ている。 物議を醸しているのは、島がテレビ局関係者と身分を偽り、デートスナックで若い女性を買って抱く、という単行本1巻に入っている初期のエピソードだ。しかも島は、一緒にホテルに入っておきながら、風俗嬢相手に「やめちまえこんな商売(中略)あたり