辞書でも、多少の変化があります。「明鏡国語辞典」では、2002年の初版で「『かんぱつ』と続けていうのは誤り」と注がありました。それが10年の第2版ではこうなりました。「『間髪』を一語化して『かんぱつ』と言うのは本来は誤り。正しくは『かん、はつをいれず』と切る」。「本来は」というところが現状の「かんぱつ」の広がりをうかがわせます。そして「日本国語大辞典」第2版では「かんぱつを容(い)れず」を「『かん(間)に髪を容れず』に同じ」という説明で載せています。 「きら星」と似ているが… 似たような慣用句に「綺羅(きら)星のごとく」があります。「綺羅」とは美しい衣服のことで、それが星のようにたくさんあることから、「立派な人が連なり並んでいる」という意味になったのです。だから本来「綺羅、星」であり「星」は濁りませんでした。それがいつの間にか「きら星」という語があるように誤認され、今では少なからぬ辞書が「