昭和の呪縛と経済の停滞 タブレット端末の画面に表示されたGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム)のアプリのロゴ【AFP時事】 政治だけではない。戦後「一流」と評された経済においても、「ヒト・モノ・カネはないけど知恵を絞って頑張れ」という昭和の精神論が、組織の掟として頑強にこびりついている。 スイスのIMD(国際経営開発研究所)が2020年にまとめた「世界デジタル競争力ランキング」によると、中高所得63カ国の中で、日本は27位で下落傾向だ。G7(先進7カ国)では6位。いろいろな調査項目があるが、「ビッグデータの活用と分析」「国際的な知見」「企業の変化・迅速性」については最下位だ。 つまり、「日本企業はデータを使わず、グローバルに見ると低学歴、そして企業としてもなかなか変われない」(大阪大・安田洋祐准教授「月刊経団連1月号」)と評価されているということだ。 日本企