トレンドマイクロが 2017 年 7 月に発見および報告した Linux のシステム管理機構である「systemd」の DNS リゾルバ機能における脆弱性「CVE-2017-15908」は、影響を受ける多くの Linux ディストリビューションに対して「Denial of Service(DoS、サービス拒否)攻撃」を可能とします。攻撃者が管理する DNS サーバに systemd が DNS 問合せを送信すると、サーバは特別に細工したパケットを返信します。このパケットを受信すると、systemd が無限ループに陥り、CPU 使用率が 100% になります。 攻撃者の管理下にあるDNSサーバに問い合わせを送信させる方法はいくつか考えられますが、もっとも簡単な方法は、マルウェアやソーシャルエンジニアリングを利用するなどして、攻撃者が管理するドメインにアクセスさせることです。 この脆弱性に対す