福西氏は、「ボールを持っている選手にキープ力がある場合、あえてその選手をサポートせず、別のスペースに走る」といったプレーの重要性を力説した。 昨年の秋、シュツットガルトで岡崎慎司から聞いたいくつかの言葉が強く印象に残っている。 「組織のバランスが崩れたら『ヤバい』と思うのは、たぶん僕らが日本人だからなんですよね」 「サイドバックがボールを持った時に、僕らの感覚からすると、ボランチが真横にいてサポートすることが普通じゃないですか。でも、ウチもそうだし、こっちでも多くのチームの場合はそれが普通じゃない」 「ただ、強いチームはちゃんとやってるんですよ。バイエルンと試合した時に、ボランチがサイドバックの真横でパスを受けようとしていて、『ああ、やっぱり普通はこうだよな』って思いました」 日本人にとっては当たり前の定石もドイツではそうではない!? 日本人選手の多くは本質的かつ習慣的に「組織のバランス」