「意志決定を支援する存在であること」――。それが酒匂秀敏ブレイズ・コンサルティング代表取締役が信じて疑わない、コンピュータのあるべき姿だ。 今までコンピュータが担ってきた役割を酒匂氏は次のように総括する。 「最初は高速な計算機として、続いて膨大な記憶装置、その次は専門家の業務サポート。そしてインターネット登場以降は、コミュニケーションツールとしての役回りも果たしてきた。ここまで4つの役割があったわけです」 酒匂氏はこれらに加えて、コンピュータが引き受けるべき5つめの役割があると説く。それが冒頭の「意思決定支援」である。 意志決定支援システムなど、5番目の役割への挑戦は過去何度かあったが、成功を収めたとは言えないという。この役割を担う技術として、酒匂氏は「BRMS(ビジネスルール管理システム)」を挙げる。BRMSに酒匂氏は長年にわたって関わってきた。 BRMSとは、業務を進める際に守るべき規