食エッセイは大きな外れがないので、好んで読む。 先日、たまたま手にとった「風の食いもの」という本がなかなか面白かった。 風の食いもの (文春文庫) 作者: 池部良出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/08メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 21回この商品を含むブログ (6件) を見る 恥ずかしながら、池部良という人を知らなかった。 スマートな長身とインテリな雰囲気で、戦前は若手俳優として人気が出て、戦後は実力派俳優に。 同時に作家でもある、なんだか多彩な人だ。 戦前、俳優として活躍する真っ最中に、戦争に招集。 中国山東省に派遣され、5年間兵隊さんをやっていたとか。 「風の食いもの」では、そんな戦時下でのエピソードがふんだんに記されている。 どれも3ページほどの短いエッセイを集めたもので、美味しい料理の話よりもゲテモノよりな話が大半だった。 うなぎの代わりに食べた蛇の蒲焼き、