約束の時間に大企業を訪ねると、受付前に長蛇の列ができ、受付嬢が内線電話で担当者との取り次ぎに追われている……。コロナ禍で商談の多くがオンラインに置き換わったものの、いまだに時折、こうした場面に遭遇することがある。 【全画像をみる】【RECEPTIONIST CEO・橋本真里子1】「受付嬢」から起業家に転身。クラウド受付システム開発し5000社導入 一方で、タブレットPCを使った受付システムもしばしば目にするようになった。訪問先を指定すると担当者に通知され、受付ゲートを通過するための入館証が発行されることもある。 「成長率が並外れて高い」起業家橋本真里子(40)が2016年に創業したRECEPTIONIST(レセプショニスト 、東京都渋谷区)は、橋本が「受付嬢」として11年間務めた経験を基に、受付システムを開発した。マネジメントの経験もテクノロジーの知識も、資金力もない橋本が、ゼロからシステ