キッカー全員が同じコースを狙った星稜はPK戦で敗退。河崎監督は自身の力のなさを敗因として挙げた 【写真は共同】 大阪の高校生が体罰を受けた翌日に自殺した問題は、連日テレビや新聞を中心に大きく報じられている。しかし、個人的には誰もが理解しているような「体罰はいけない」、「体罰はやめよう」という言葉を盛んに発することにさほど大きな意味はないと感じるし、1人の教師の体罰によって部活動そのものが休止となったり、体育科入試の中止を求めていくことはある意味で日本的な「オーバーリアクション」ではないかと考える。 今回はあくまで筆者が活動の場としているサッカー界における育成年代のサッカー指導という切り口に偏ってはしまうが、すでに変革や改善の兆しが見える指導現場の実情、トレンドについて見ていきながら、最終的に日本のスポーツ指導における悪しき風習(体罰や非科学的な根性論など)にメスを入れるための解決策について