東京大学は、国立大学として初めて「大学債」と呼ばれる債券を発行し、200億円を調達すると発表しました。国からの交付金や補助金が減る中、使いみちが自由な資金を確保するねらいです。 発表によりますと、東京大学は「大学債」という債券を発行し、合わせて200億円を債券市場から調達します。 投資家は生命保険大手や事業会社などおよそ50社で、毎年0.8%余りの金利を支払い、40年後に返済する仕組みです。 大学によりますと、市場から調達した資金は、素粒子観測施設「スーパーカミオカンデ」の後継となる次世代の施設「ハイパーカミオカンデ」の整備費の一部に充てるということです。 また、宇宙の成り立ちを調べる天体観測などの研究活動のほか、新型コロナウイルスの感染防止策を強化するためにも使いたいとしています。 政府はことし6月、大学債の発行の要件を緩和することを決めていて、東京大学の大学債は第1号となります。 国か