デフレ(物価の継続的な下落)が終わるのなら、めでたいことだ。インフレの害よりデフレの害の方が大きいから。 インフレのときに賃金や利子を上げて調整することはできても、賃金を下げるのは難しいし金利はゼロ以下に下げようがないから、デフレで不況になると調整ができずにずるずる不況が続く。この10年以上、そんな状況が続いて日本は低迷してきた。 でも、原油高で消費者物価指数が上がっても駄目だ。デフレ脱出とはいえない。だって、問題は日本国内で生産しているものの価格だから。原油価格の上昇分を100%転嫁できないなら、国内で生産してる財やサービスの価格は下がってしまう。100%価格転嫁したとしても、賃金が増えてないのだから売れる量は減ってしまう。 要するに、デフレというのは財やサービスに対する貨幣の価値が上がっちゃうことなんだから、貨幣の量を増やすことでしか解決できない。それなのに日銀は貨幣の供給量を絞り続け