漫画「鉄人28号」のブリキ製おもちゃ(25万円)を万引したとされる男性に顔写真を公開すると警告した古物商「まんだらけ」(東京都中野区)。警察の要請で中止したものの異例の対応に識者は「私的制裁だ」と批判、一方で万引に苦慮する書店関係者は理解を示し、賛否が分かれた。 個人情報の保護に詳しいNPO法人「情報公開クリアリングハウス」の三木由希子理事長は「公権力のないまんだらけが写真を公開するのは私的な立場で社会的な制裁を加えることと同じ。企業として一線を越えており正当化できない」と批判。「もし公開していたら、どこの企業でも保有している個人情報を制裁的に利用できることになってしまっていた」と語った。 一方、近畿地方を中心に書店チェーンを展開するふたば書房(京都市)の洞本昌哉社長は「小売店はそれだけ万引に苦しんでいるのに、対抗策がない。まんだらけは思い切った対応を取った」と評価する。「警察に何度任せて