年が明けてひと月も経たないうちに、“大きなニュースの嵐”(と呼んでいいのかわからないものもありますが)が続いているが、私にとっての一番のニュースは、竹田さんが亡くなったことだった。 連日連夜、スマップやベッキーの話題で盛りだくさんで、ずいぶん前の出来事のようだが、わずか2週間前の出来事である。 竹田圭吾さん、享年51。慶応義塾大学を卒業後、スポーツ雑誌を経て、「ニューズウィーク日本版」編集部に移り、10年近く編集長を務めた。その後、ジャーナリストとして活躍。テレビやラジオのコメンテーターとしておなじみだったので、ご存知の方は多いと思う。 「がんは闘うものでは必ずしもなく……」 私が竹田さんにお会いしたのは、2013年。九州の報道番組でコメンテーターをやっているときに、数回ご一緒した。時期的には、病気療養に入られる前だ。 初めてご一緒したときに楽屋にご挨拶に言ったら、「今日は天気予報はやらな