本記事は、(独)情報処理推進機構 ソフトウェア高信頼化センター(IPA/SEC)が発行する「SEC journal」44号(2016年3月発行)掲載の「所長対談」を転載しています(対談時期:2016年1月15日)。 ⇒前編はこちら 目先の利益にとらわれすぎる日本の研究開発 松本隆明氏(以下、松本) 今やIoTは、幻滅期を通り越してある意味で安定期に入って来たと言えないですか。 坂村健氏(以下、坂村) そう思います。しかし、そういう時にまたしても日本が乗れないわけです。理由は何かというと、地道にやらないからですね。どちらかというと、日本の開発会社全体が商社のようになっている。商社も必要だと思うけれど、開発会社がどんどん減ってしまっているわけだから、うまくいきません。やはり技術開発というのは、長い年月をかけ努力を続けない限りできない。そういう意味でいうと、今日本は駄目になってきています。 どう
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