cakesは2022年8月31日に終了いたしました。 10年間の長きにわたり、ご愛読ありがとうございました。 2022年9月1日
2020年05月04日10:00 カテゴリ投資経営 オマハの賢人から学ぶこと 毎年、ウォレンバフェット氏率いるバークシャーハサウェイ社の株主総会は一種のお祭り騒ぎになるのですが、今年は同じ会場ながらも無観客ならぬ株主ゼロのオンライン総会を実施しました。私も一部、「生放送」を見ていましたが、89歳になるバフェット氏の詳細にわたる分析、実務に対するアップデートされた知識に驚かされます。どんな質問にも論理的な回答をパシッと行うところは年齢を感じさせないものがありました。 さて、同社の決算は表面だけの数字を見れば1-3月の決算の赤字幅は5兆円にも上っていますが、これは所有株式の評価損で未実現の損であります。これが第1四半期であることと年後半には経済活動の回復と共に株価の更なる回復も期待できますので一時的な数字であり、大きくブレると見込まれあまり意味はありません。 いくつか感じたポイントを述べます。
コロナウイルスの場合は麻疹とは違い、飛沫の飛距離はせいぜい2メートルぐらいですから、感染をブロックすることは容易です。 一番簡単なのは、患者さんを見つけて隔離することです。個室に隔離してしまえば、その部屋の中にいくら飛沫が飛んでいっても、部屋の床がウイルスだらけになっても、部屋の外には出ていかない。だから他の人に感染することはありません。 接触感染をブロックする方法ですぐに思いつくのは、感染者が触ったであろうところを見つけてウイルスを除去する、あるいは人が近づかないようにすることですが、これは口で言うのは簡単だけど実際には難しい。 コロナには「手指消毒」が効く理由 街を見渡しても、例えばエレベーターのボタンやエスカレーターの手すりなど、人の手はいろんなところを触ります。だから、感染者が触ったところを全て見つけて対策を取るのは現実的には不可能です。 ですから、接触感染をブロックするために「手
COVID-19の恐怖が染み付いてきたせいか、いろいろな所で異変が起きている。例えば、大型スーパーではスマホ決済可能なレジだけが混んでいる。皆さん、誰が触ったかわからない現金を自分の手で触れたくないからだ。私が、スマホ決済を嫌いだった理由は、銀行口座とスマホが紐づけられると詐欺に会う確率が極めて高くなると心配していたからに他ならない。しかし、PayPayではセブン銀行ATMで銀行口座から引き出した現金をスマホ内の口座にプレチャージできるのを知り、急遽、スマホ決済に参入することにした。 さて、COVID-19の影響で生活に苦しんでいる方々への10万円の特別定額給付金について、その手続きに関して大きな問題となっている。諸外国では、給付の発表から二日後には各人の口座に振り込まれたのに、日本では手続きの申込書が届くまで1ヶ月、それから支給されるまで、さらに1ヶ月かかるかも知れないからだ。私は、PC
治療法のない感染症の本質は、「疫学的な損害」と「経済的な損害」のトレードオフです。感染拡大を防ぐためにロックダウン(都市封鎖)すると、仕事を失って生活できないひとたちが街に溢れてしまいます。それをなんとかするために経済活動を再開すると、人間の移動や接触が増えて感染が拡大します。 世界じゅうで起きている新型肺炎をめぐるさまざまな混乱は、ほぼこのトレードオフで説明できるでしょう。問題は、現在のところ、このふたつの選択のあいだの「狭い道」を抜ける方法を誰も見つけていないことです。 ワクチンができれば感染症は克服できますが、専門家の多くは「開発まで早くても1年半」といっています。そこからワクチンを量産して世界じゅうで接種するには、さらに2~3年はかかるでしょう。「集団免疫ができればいい」という意見もありますが、そのためには人口の6~7割が感染して抗体を獲得する必要があるとされます。感染した場合の死
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