かねてから国際的に問題視されていた、中国の海外派出所の活動実態を追ったものです。 この件については、アメリカをはじめとした西側の国が中国人の在外活動のことについて針小棒大に騒いでいるのかな? という程度の印象しか持っていなかったのですが、どうやらそれはかなり甘い見立てで、現実にはかなり深刻なことが起きているようです。 まず、多くの海外派出所は世界各国の華僑団体やコミュニティなどをもとに、中国本国の公安や共産党組織の公認を受けて設置されている形のものが多いようです。大使館職員の出入りがあるケースもあったといいますが、問題はそのほとんど(すべて?)が所在国に何の届出もせず、認可も得ずに活動しているということです。警察に限らず、ある国の公的機関がよその国で勝手に活動することは明確な国際法違反であり、主権の侵害にあたります。 それらの派出所は、多くの場合現地の中国人の免許証取得のサポートくらいしか