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ブックマーク / note.com/awaito (2)

  • 青森旅行番外編 高速うんこ事件|伊藤亜和

    こんにちは、伊藤亜和です。 先日、祖父母と3人で青森へ旅行に行ってまいりました。 横浜から車で10時間ほどかけて北上し、弘前に到着した後は四日かけて青森市内、浅虫、深浦、天童(これは山形ですが)と。旅行とは言いましたが、実際は祖母の申親戚、友人のご機嫌伺いであります。 私は、1日くらいはひとりで夜の街に繰り出す時間があるかしらと、祖父母パーティーからの脱出の機会をうかがっておりましたが、実際は両脇をガッツリ固められて車のハンドルを握らされ、ひとりで気ままに散策する時間など確保できるわけもなく、終始知らないお年寄りに愛想良く挨拶をしては、祖父に小声で「誰この人」と確認する作業に徹するばかりでした。大好きなシソンヌのじろうさんのご実家に行けなかったのも悔やまれます。 青森おんなひとり酒は叶いませんでしたが、今まで知らなかった祖母の過去など、今回の旅にはたくさんの収穫がありました。それはいつかど

    青森旅行番外編 高速うんこ事件|伊藤亜和
    isrc
    isrc 2024/01/02
    多少道に迷うより、うんこ漏らすほうが明らかに大変なのに、どうしてなんとなく「漏らしたらそれはそれでしかたない…」みたいな方向で結論が出つつあるのか。あぁ、人間はこうやって、戦争に向かっていくのだろう。
  • 一切は過ぎてゆきます|伊藤亜和

    アルミ製の、金色をした大きな鍋に、祖母は右手の出刃包丁で不均等に切ったりんごを次々と放り込んでいく。 私が生まれた時から家にあったその鍋は、2歳くらいの子どもならばすっぽりと収まってしまうように見えた。放り込まれたりんごが鍋の側面にぶつかる音が、ストーブで暖められた部屋にカン、カンと響いて、ときどき小さな置時計の振り子の動きと重なった。 「青森に行ったときに会ったおじさん、いたでしょ」 「ミツオさん」 「そう。目、見えなくなっちゃったったって。可哀想にね。」 つい2か月前に会いに行った時点で、おじさんはほとんど目が見えていなかった。緑内障を治療せずに放置していたらしい。おじさんの、孫らしき男の子の写真が飾られた古い家、新聞紙が床に敷き詰められた寒々しい洗面所、そして、百均で買ったというデタラメな度が入った老眼鏡が床に転がっていた光景を思い出す。 おじさんは一人暮らしだ。目が見えなくなっても

    一切は過ぎてゆきます|伊藤亜和
    isrc
    isrc 2023/12/31
    家族は時とともに少しずつ変わっていく。誰と誰が死んで、誰と誰がケンカしたとか、誰が結婚したとか、子供を産んだとか、年末年始にはそういうことが答え合わせ的に家の様子として現れる。
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