厚生労働省の試算によると、「モデル世帯」であれば月に約22万円の年金を受け取れることになっています(2022年時点)。しかし、『定年までに知らないとヤバイお金の話【最新版】』(彩図社)著者でファイナンシャルプランナーの岡崎充輝氏は「現実的な数字ではない」と指摘します。いったいなぜなのか、詳しくみていきましょう。 【早見表】年金に頼らず「夫婦で100歳まで生きる」ための貯蓄額 国が示すモデルケースは“かなり高給取り” 厚生労働省が示している年金のモデルケースでは、「夫が40年間会社員(厚生年金加入)であった、入社から定年までの平均標準報酬(賞与含む月額換算)43.9万円、妻は20歳から60歳までずっと専業主婦だった」という、いわゆるサラリーマン夫婦を標準的な「モデル世帯」として年金額を示しています。 このモデル世帯の年金額を見てみると、[図表1]のようになります。 モデル世帯の中身を見てみる