おはようございます。 今回の記事は、大腸のエネルギー源と食物繊維について考察してみます。 <大腸細胞のエネルギー源> 大腸の細胞のエネルギー源は、短鎖脂肪酸のみです。(☆)(☆☆) つまり、ブドウ糖などは利用せず、短鎖脂肪酸が大腸細胞の唯一のエネルギー源です。 短鎖脂肪酸は「食物繊維+腸内細菌」由来のものと血中にある短鎖脂肪酸があります。 血中にある短鎖脂肪酸は、βヒドロキシ酪酸とアセト酢酸などケトン体で、肝臓で作っています。 大腸の細胞は、腸内細菌が作った酪酸および、血中にあるβヒドロキシ酪酸をエネルギー源として使っていると考えられます。 <食物繊維> 食物繊維の中で不溶性食物繊維は、保湿性が高く消化管で水分を吸収してふくらみ、腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発にし便通をよくし、水溶性食物繊維は血糖値の上昇を少しゆっくりさせるなどの効用があることはよく知られています。 一方、上述の如く大腸の
絶食時の代謝 絶食時の糖質(炭水化物)、蛋白質、脂質の代謝をまとめました。 絶食時には、肝臓で、グリコーゲンを分解したり、筋肉から放出されるアミノ酸から糖新生をして、グルコース(ブドウ糖)が、血液中に供給され、血糖が維持されます。 脳は、エネルギー源として、グルコースに代わり、肝臓で脂肪酸から生成されるケトン体を使用するようになります。脳は、脂肪酸をエネルギー源として、使用出来ません。 絶食時には、カロリー源として、まず、糖質(グリコーゲン)が、分解され、消費され、次いで、脂質(脂肪酸)、蛋白質(アミノ酸)が、分解され、消費されます。 絶食時には、蛋白質(アミノ酸)が分解され、消費されますが、糖質(ブドウ糖、果糖など)を投与すると、蛋白質(アミノ酸)の分解が抑制される(糖の蛋白節約作用)。 絶食後に、グルコース(ブドウ糖)や、フルクトース(果糖)を投与すると、速やかに、解糖系を経て、TCA
<ポイント> (1) 細胞内のエネルギーバランスを制御する新たな分子機構を解明。 (2) 細胞内のエネルギーバランス制御の鍵となるたんぱく質、ヌクレオメチリン(NML:Nucleomethylin)を発見。 (3) がんや生活習慣病の新しい治療薬開発に光明。 国立大学法人筑波大学(学長 岩崎 洋一) 大学院生命環境科学研究科の柳澤 純 教授と先端学際領域研究センター(TARA)の村山 明子 講師は、新規たんぱく質ヌクレオメチリンを介した、新たな細胞内エネルギーバランス調節機構を発見しました。 細胞は、糖を燃焼しATP(アデノシン三リン酸)注1)を生産します。細胞内で生み出されたATPは「エネルギー通貨」として、細胞が生きてゆくために使用されます。細胞内のATP量は、細胞外の栄養状態などで変化するため、ATP量を監視してその使用量をコントロールするメカニズムが必要です。このようなメカニズムの
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く