NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を 軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 いささかでもミュージカルに関心のある方なら、ジェローム・ロビンスの名前を知らない人はいないだろう。 「屋根の上のバイオリン引き」、「王様と私」、「ウェストサイド・ストーリー」など、数々のブロードウェイのヒット作を生み出した振付師である。 その伝記「Dance With Demons」を読み始めたが実に面白い。 これまではただ天才的なコレオグラファーとしか認識がなかったが、実は三重苦を背負っていたことがわかった。 人は誰でも何らかの“十字架”を背負って生きていくものだが、 ジェローム・ロビンスは まずユダヤ人であった。 そしてゲイであった。 しかもマカーシー旋風(赤狩り)が吹き荒れたとき、仲間を裏切り、そのことで死ぬまで自分を責め続けたという。 二