今の時期、特においしくなるのが「シジミ」。実はシジミの旬は、春なのです。シジミといえばうま味を出す味噌汁の具として重宝されていますが、なんとシジミにはそれ以上の驚くべきパワーが秘められていたのです。 日本に生息しているシジミは3種類で、その内私達が食べているシジミの99%が「ヤマトシジミ」です。ヤマトシジミは川の河口付近や、海と繋がっている湖のような汽水域に生息しています。残りの2種類、「セタシジミ」と「マシジミ」は淡水に生息しているため、護岸工事などによる環境の悪化で絶滅が危ぶまれているのです。 さて、なぜ春がシジミの旬とされるのでしょう?実は、シジミは初夏の産卵に備えて栄養を体に蓄えるので、ちょうど春が一番美味しくなるのだそうです。 そこで、矢野さんはシジミ漁の最盛期を迎えている島根県の宍道湖へ向かい、ベテランのシジミ漁師さんの漁に同行させてもらいました。シジミ漁は、鋤簾(じょれ