地下鉄サリン事件の被害者であることを明らかにした相場裕美さん(左)=東京・霞が関の司法記者クラブ(福田涼太郎撮影)(写真:産経新聞) ■辞退したら過料、PTSDおして 東京地裁で6日始まった裁判員裁判で、選任に漏れた候補者の中に、平成7年の地下鉄サリン事件被害者がおり、地裁への出頭に苦痛を覚えながらも、出頭しないことによる罰則を恐れて裁判所に足を運んでいたいたことが分かった。 [フォト]地下鉄サリン事件から14年 駅員ら追悼 この候補者は東京都文京区の主婦、相場裕美さん(43)。手続き終了後の会見で「(地裁がある)霞が関に来るのが怖かった」と苦しい胸の内を語った。 相場さんは事件のあった7年3月20日、地下鉄丸ノ内線で出勤途中、霞ケ関駅周辺で事件に巻き込まれた。現在も心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの後遺症に悩まされている。霞が関周辺を訪れることができなくなったばかりか、丸ノ