鹿児島市の高齢夫婦殺害事件で、強盗殺人罪などに問われた同市三和町、無職白浜政広被告(71)の裁判員裁判の判決が10日、鹿児島地裁であった。 平島正道裁判長は無罪(求刑・死刑)を言い渡した。裁判員裁判で死刑を求刑された被告が無罪になるのは初めて。 白浜被告は昨年6月18日夕から19日早朝にかけ、鹿児島市下福元町の蔵ノ下忠さん(当時91歳)方に金品を奪う目的で侵入、忠さんと妻ハツエさん(同87歳)を金属製スコップで殴り殺害した、として起訴されていた。
鹿児島市で昨年6月、老夫婦を殺害したとして、強盗殺人罪などに問われた無職白浜政広被告(71)の裁判員裁判で、鹿児島地裁(平島正道裁判長)は10日、死刑の求刑に対し、無罪を言い渡した。白浜被告は捜査段階から「現場には行っていない」と関与を否認し、無罪を主張していた。裁判員裁判としては、選任手続きから判決までが最長の40日間。無罪主張の被告への死刑求刑は初めてだった。 白浜被告については、昨年6月18日夕から翌朝にかけて、蔵ノ下忠さん(当時91)方に金品を奪う目的で侵入し、忠さんと妻ハツエさん(同87)の頭や顔をスコップで殴って殺害したとして、鹿児島地検が起訴していた。 これまでの裁判員裁判では死刑求刑が5件あり、横浜、仙台、宮崎の各地裁(横浜と仙台は被告側が控訴)で死刑が言い渡されていた。東京地裁は無期懲役だった。 自白などの犯行を直接結びつける証拠はないため、検察側は間接証拠の積み重
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