2013年4月18日の本稿で、ソーラーシェアリングが日本の農業を変え、TPP対策の切り札になるとコメントした。それから1年、TPP交渉は厳しさを増す一方、ソーラーシェアリングについても、まだ数は少ないもののぼつぼつと実施例が出始めた。 ソーラーシェアリング自体は、以前から行われていたのだが、2013年3月末に農水省から、農地の「一時転用」に関するガイドラインが示されたことにより、広く認知されることとなった。 元茶畑に太陽光パネルを 筆者が関与するソーラーシェアリング第1号は、静岡県菊川市の茶畑ソーラー。実際には、「元茶畑」。つまり、最近まで耕作放棄地だった土地を再生し、その上に太陽光パネルを展開したものである。農作業をし易くするため、支柱の高さは通常の2倍近い2.5mとしている。 このプロジェクトを仕掛けたのは、リーフ(静岡市、餅谷邦一社長)、茶畑を提供し実際にソーラーシェアリングを運営す