全国のJR各社が豪華寝台列車を次々と導入し、客室のひのき風呂や一流シェフが振る舞うコース料理など、個性あるサービスが大きな話題を呼んでいる。そんな中、鉄道業界で純利益トップのJR東海は、豪華寝台列車について「全く検討していない」(柘植康英社長)と独自の路線を貫いている。飛騨高山や伊勢志摩など国内外に人気の観光地を管内に抱えているのに、どうしてなのか。 5月1日にデビューしたJR東日本の「トランスイート四季島」と、6月17日から運行を始めたJR西日本の「トワイライトエクスプレス瑞風」。四季島は3泊4日の旅行で1人当たり74万~95万円、瑞風は1泊2日から2泊3日で27万~120万円。それぞれ超高額ながら、申し込みが殺到し、どちらも1年先まで予約が取れないという。 先駆けとなったJR九州の「ななつ星in九州」は、10月で運行開始から4年になるが、直近の申し込み倍率は平均17倍の人気ぶり。外国人