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  • スポーツナビ | サッカー|Jリーグ|もしあなたのクラブがなくなったら(1/2)

    現在、東京ヴェルディは存亡の分かれ目にある。 昨年10月、それまで東京Vを運営してきた日テレビが、クラブOBを中心とする東京ヴェルディホールディングス(以下、東京VHD)に株式を譲渡。経営陣を一新した東京Vは、「2010〜2012年:クラブの基盤固め」「2013〜2016年:クラブの価値向上、J1トップ3へ」「2017〜2020年:J1&アジア王者へ」「2021〜2024年:世界王者へ」という、壮大な15年計画のロードマップを掲げてスタートした。ところが、この計画は早々に頓挫する。原因は、収入の不足。特に、予定したスポンサー料収入5億4000万円のうち、半分程度しか確保できなかったのが響いた。そして6月、近々の資金ショートが確実という段になって、Jリーグが救済に乗り出した。東京Vの取締役は総退陣し、株式はJリーグの関連企業であるJリーグエンタープライズへ。Jリーグから派遣された経営陣に

    itaruru
    itaruru 2010/08/03
    ヴェルディの灯の行方。下部組織に脈打つ伝統を目の当たりにして改めて思うよ、この灯は消してはならない。損失になる。頑張って欲しいな。
  • スポーツナビ | サッカー|Jリーグ|小野裕二、『もろ刃の剣』から『必殺の剣』へ(1/2)

    得点こそまだだが、センセーショナルな活躍で一躍注目の的になった小野【Photo:北村大樹/アフロスポーツ】 ワールドカップ(W杯)の中断明けのJリーグに新星が現れた。7月17日のJ1第13節・サンフレッチェ広島対横浜F・マリノスの一戦で、横浜FMユースのFW小野裕二が途中出場し、クラブ史上最年少出場記録となる、17歳208日のJデビューを飾った。翌節のガンバ大阪戦では、いきなり先発出場を果たし、0−0で迎えたロスタイムに得意のドリブルからDF天野貴史の劇的な決勝弾をアシスト。たちまちその名は、全国のサッカーファンに広まった。 小野裕二は高校1年生のころから、1歳上の兄・悠斗とともに、横浜FMユースの主軸としてプレーした。表情からも負けん気の強さが伝わってくるが、一度ボールを持ったら迷わず仕掛け、行くところまで行く。彼の猪突(ちょとつ)猛進のドリブルは、相手にとって脅威となっていた。昨年は

  • スポーツナビ|サッカー|ワールドカップ|2010南アフリカ大会|コラム|「おめでとう」――オランダから愛を込めて

    24日のカメルーン対オランダ戦を観戦するため、ケープタウンに前日入りした。夜の7時半ごろ、ワールドカップ(W杯)のテレビ観戦と事を兼ねることができる手ごろなレストランを探すため、ウオーターフロント地区を訪れてみた。 ケープタウンは開幕戦コラムでも書いた通り、かなり自由に歩ける街だ。特に、ウオーターフロント地区と呼ばれる、神奈川県の牧と油壺を足したようなリゾート地域は夜遅くまで観光客でにぎわっている。この日はガーナ対ドイツ、オーストラリア対セルビアが行われ、パブリックビューイングの施設も、スポーツバーも長蛇の列ができていた。 そこで、ちょっと空き気味のシーフードレストランへ入ってみたが、空席はしっかり8時半のキックオフに合わせ“団体さん”の予約が入っていた。それでも一人身の気軽さゆえ、簡単に席が見つかった。 僕が入った店のお客さんは“事”が主で、“サッカー観戦”はついでといった感

  • スポーツナビ | サッカー|Jリーグ|世界最強チームに挑戦!|ベンゲル、トルシエ、オシムから学んだ監督論(1/3)

    突然の現役引退から3年。元日本代表の望月重良さんは、36歳にしてクラブチームの代表として精力的に走り回っていた。クラブの名前はS.C.相模原。現在、神奈川県1部所属ながら、今年2月にJリーグ準加盟申請が承認され、にわかに注目を集める存在となった。飛び級制度を使い、さらに全国地域リーグ決勝大会を勝ち上がれば、最速で2年後には神奈川県で5チーム目となるJクラブが政令都市・相模原に誕生することとなる。「準加盟になって、よりJリーグというものが近くなったという実感はありますね」と語る望月さん。今では現役時代以上に充実した日々を送りながら、夢の実現に向けて奔走(ほんそう)を続けている。 さて、さまざまな指導者にインタビュー取材してきた当企画だが、実は望月さん自身はプロのトップチームを率いた経験はない。「いつかはJクラブの監督を」という夢は抱いていたものの、S.C.相模原との出会いから、その夢はいっ

  • スポーツナビ | サッカー|ニュース|東京V、入金なく再建困難 経営権譲渡の交渉は順調

    経営難に陥っているサッカーのJリーグ2部(J2)東京Vの崔暢亮会長は11日、4月末までに予定していた大口スポンサーからの入金がいまだにないことを明らかにした。同会長は「(この先も)多分入らないと思う」と語り、自主的な経営再建が困難であることを示唆した。 東京Vに対しては、情報通信関連企業のネクシィーズ(社・東京都渋谷区)が拠地移転などの条件付きで経営に乗り出す意向を明らかにしている。崔会長は同社との話し合いについて「順調に進んでいる」とし、経営権の譲渡に向けた交渉が進展していることを明かした。 [ 共同通信 2010年5月11日 17:49 ] 前後の記事 - [サッカー]プロジェクトチームを発足 ライセンス制度新設でJリーグ - 5月11日 18:04東京V、入金なく再建困難 経営権譲渡の交渉は順調 - 5月11日 17:49「W杯で点を取りたい」 日本代表の長谷部帰国 - 5月

    itaruru
    itaruru 2010/05/11
    おいおいおいー、結局これかよー。下で頑張ってる原石達が泣くよ……
  • スポーツナビ|サッカー|ワールドカップ|2010南アフリカ大会|コラム|南アフリカにこいつを連れていけ!(1/2)

  • スポーツナビ|欧州サッカー|チャンピオンズリーグ UEFAカップ|モリーニョが再燃させた“倫理論争”(1/2)

    バルセロナを降ろしてCL決勝に進出し、喜びを爆発させるインテルのモリーニョ監督【Getty Images】 インテルのチャンピオンズリーグ(CL)決勝進出は間違いなく、ここ何年かのワールドサッカーにおいて、心を動かされるトピックスだった。それは、このイタリア王者が地球上で最高のチームだと言われているバルセロナを退けたからだけではない。欧州最高峰の舞台で最後に頂点に輝いたのは1965年のこと、ファイナリストになることすら38年ぶりだからだ。 だが、ミラノでの第1戦を3−1で制したインテルが、カンプ・ノウでの第2戦を0−1で落としながらも決勝へ駒を進めたその戦いぶりは、ある議論を再燃させた。敵地でのインテルはバルセロナの波状攻撃をひたすら跳ね返すばかりで、相手ゴールを脅かそうという意欲が全く見られなかったのだ。その守備一辺倒の戦い方は、目的を成し遂げるためには必要だったし、その徹底ぶりは美し

  • スポーツナビ|欧州サッカー|欧州その他|小林大悟、欧州だから強まった日本代表への思い(1/2)

    今年1月に移籍したギリシャのイラクリスで小林は8試合に出場し、2アシストをマークした【Photo:IML/アフロ】 小林大悟が欧州移籍を果たして約1年半が経過した。ノルウェー1部のスタベイクで1シーズンフルに戦い、今年1月からはギリシャ1部のイラクリスに移籍。すでにシーズン後半を迎えていたギリシャリーグでは10試合を戦った。移籍当初こそ、オフ明けのためコンディションが整わずチームメートに追いつかなかったが、徐々に出場機会をつかみ、最終的には中心選手としてシーズンを終えている(先発6試合、途中出場2試合、0得点・2アシスト)。 短期間に2チームを経験した小林の欧州挑戦は、あらためて振り返ってみると過去の海外人移籍のパターンに当てはまるものではない。例えば、王道として考えられるのは中田英寿以降の、小野伸二、中村俊輔、名波浩らのようにJリーグで実績を残し、さらには日本代表で確固とした地位を

  • スポーツナビ | サッカー|Jリーグ|金久保、大宮に現れたニューヒーロー(1/2)

    ルーキーの金久保は監督交代直後の京都戦で勝利に貢献。未来のエース誕生を予感させた【写真提供:大宮アルディージャ】 成績不振から、鈴木淳新監督の下でリスタートを切った大宮アルディージャ。「外から見えることと中に入って見えることはまったく違う。まずは今までやってきたことをベースにしていきたい」と指揮官が語った直後の京都サンガF.C.先発メンバーは、1人を除いて従来の構成からそう大きく外れたものではなかった。 決して大きくはない、むしろサッカー選手としては小柄な体格ながら、激しく自己主張する存在感。パスを引き出そうとセンターバックのすぐ手前まで顔を出し、サイドへパスを散らし、あるいは中央へ切り込んでフィニッシュに飛び出していく。そのたぐいまれなサッカーセンスと豊富な運動量で鈴木監督に抜てきされたその「1人」が、ルーキー金久保順だ。 「カップ戦で先発していたので特に余計な意識はなかったですけど

  • スポーツナビ|サッカー|ワールドカップ|ニュース|フランス協会、ドメネクの後任としてボルドーのブランに監督就任要請

    フランスサッカー協会(FFF)は、ワールドカップ(W杯)・南アフリカ大会終了をもって契約を終了する同国代表のレイモン・ドメネク監督の後任として、ボルドーのローラン・ブラン監督を押すことで一化したようだ。 FFFのジャン=ピエール・エスカレット会長は2日、同国の地方紙『シュド・ウエスト』とのインタビューで、ブラン監督に就任要請を行ったことを明かすとともに、リーグ戦が終了するまでは事態を見守るとの意向を表した。 「ブラン監督はボルドーと2011年まで契約を結んでおり、今シーズンもまだ4試合(発言の時点、現在は3試合)残っている。従って、今は彼が仕事に集中できるようにしなければならない。その後で、彼自身が決断することになる」 エスカレット会長は数カ月前にもブラン監督の就任希望を公言し、チームの士気への影響を懸念するボルドーから非難を浴びている。だが、「W杯が始まるまでには後任を発表する」

    itaruru
    itaruru 2010/05/04
    ようやく暗黒時代の終焉か……とはいえドメネクもEUROとってワールドカップもファイナリストなんだよなぁ。その結果がFFFを固めてしまったんだろうけど
  • スポーツナビ|欧州サッカー|チャンピオンズリーグ UEFAカップ|本田圭佑、一流との対戦で気付いた現実(1/2)

    スタンコビッチの厳しいマークに遭い、田は仕事らしい仕事をさせてもらえなかった【Getty Images】 田圭佑にとってのチャンピオンズリーグ(CL)はほろ苦いものとなった。準々決勝のインテル戦、田はスタンコビッチやカンビアッソといった屈強なボランチの前に、思うようなプレーをさせてもらえなかった。 ロシアに来てからの田は、まさにジェットコースターのような日常を送っていた。オランダのVVVフェンロから今年、ロシアの強豪CSKAモスクワに移籍。そこから田の人生は大きく動き出した。 CSKAでのデビュー戦がいきなり2月23日のCL決勝トーナメント1回戦で、次の試合がロシア・ナンバー1を決めるスーパーカップのルビン・カザン戦。スタートからビッグゲームで出場を果たし、3月12日のロシアリーグ開幕戦のアムカル・ペルミ戦において、田は衝撃的なリーグデビューを果たす。 0−0で迎えた後半

  • スポーツナビ | サッカー|Jリーグ|中村憲剛、戻りつつある風景(1/2)

    「退院してからはじめて練習グラウンドに出て日差しを浴びたとき、すごく気持ち良かった。練習場で軽くランニングしただけですけど、いつもの風景が見えて『ああ、みんなのところに戻って来られたんだな』って実感しました」 3月12日に退院。3月14日から練習グラウンドでのリハビリを開始している中村憲剛。下顎骨骨折(かがくこつこっせつ)という大けがを負ってからちょうど1カ月後の3月23日にはスパイクを履いた練習ができるようになり、現在では制限つきではあるものの、チームの全体練習に参加できるまでに回復した。「少しずつ景色が戻ってきました」と人が語るように、復帰へのシナリオは着々と進んでいるようだ。 「あっという間のようで、長かったような気もします」 16日間の入院生活をこう振り返る。病院でのリハビリがスタートし、生活サイクルが安定してからはテンポ良く1日を過ごすことができたが、入院当初は1人きりの

  • スポーツナビ | サッカー|日本代表|ニュース|けが人続出 注目される選手起用=サッカー日本代表

    サッカー日本代表は6日、大阪・堺市のナショナルトレセンにて、7日のセルビア戦に向けた午前の練習を行った。この日は久々の全面公開となり、地元のサッカー少年たちが見守る中、選手たちは10分ハーフの紅白戦を含む1時間半の練習に汗を流した。 ワールドカップの最終メンバー発表前に行われる強化試合としては最後となる今回のセルビア戦だが、気になるのが選手のコンディションである。駒野友一(磐田)と今野泰幸(FC東京)がけがのため招集を辞退(代わって広島の槙野智章を追加招集)。このところプレーに精彩を欠く遠藤保仁(G大阪)は、代表合流前にメディカルチェックを受けていたことが報じられていた。中村俊輔と栗原勇蔵(共に横浜FM)はリーグ戦での負傷が心配されたが、こちらは元気に練習参加。しかしこの日は、内田篤人(鹿島)が右内転筋を、玉田圭司(名古屋)が左足首を痛めたため、いずれも紅白戦の参加を見合わせた。またトッ

    itaruru
    itaruru 2010/04/06
    『しかし、中村俊や遠藤のようなチームの柱となるプレーヤーに、この時期に無理を強いることに、大きな意味があるとはとうてい思えない。』
  • スポーツナビ | サッカー|Jリーグ|カズシ語録がオシム語録を超える日(1/2)

    背番号10が監督になると、ろくなことがない。 それは世界フットボールにおける一つの定説である。スペイン田舎町で会った初老の指導者は、「10番の選手は王様としてキャリアを送っておるきに、いつも自分が一番でないと我慢ならん。自己中心的性格が集団をまとめるのに邪魔になるぜよ。マラドーナなんてその典型やき」と訳知り顔で話していたものだが、大きくは的を外していない。 一瞬のひらめきで芸術作品を作り上げる天才たちは、自尊心が強く、ナルシストで、気が短かったりする。ピカソも、ミロも、太宰治も変態的な気分屋だった。その性格は集団のリーダーにはあまり向いていない。サッカー界の芸術家、ナンバー10経験者。彼らも現役時代に偉大であればあるほど満足な指導経験もなしに監督をやりたがり、挙げ句、喝采(かっさい)を送りたくなるほど鮮やかに失敗している。 日サッカーの背番号10、その代名詞だった男は果たしてどう

  • スポーツナビ | サッカー|日本代表|日本代表メンバー発表 岡田監督会見(1/2)

    登壇者: 原博実(日サッカー協会技術委員長) 岡田武史(日本代表監督) <キリンチャレンジカップ2010・セルビア戦 招集メンバー> GK:楢崎正剛(名古屋)、川島永嗣(川崎) DF:中澤佑二(横浜FM)、駒野友一(磐田)、今野泰幸(FC東京)、栗原勇蔵(横浜FM)、徳永悠平(FC東京)、長友佑都(FC東京)、内田篤人(鹿島) MF:中村俊輔(横浜FM)、稲潤一(川崎)、遠藤保仁(G大阪)、石川直宏(FC東京)、阿部勇樹(浦和)、山瀬功治(横浜FM) FW:玉田圭司(名古屋)、矢野貴章(新潟)、岡崎慎司(清水)、興梠慎三(鹿島)、永井謙佑(福岡大) ■永井の抜群のスピードを生かす可能性はないか 岡田 セルビア戦は、ワールドカップ(W杯)までに国内でできる2試合のうちの1試合。最終メンバー発表前の最後の試合ということで、インターナショナルマッチデーではないので、国内組の中で

    itaruru
    itaruru 2010/03/29
    岡ちゃん、勇蔵の事ちゃんと見てるじゃん……後は経験なのよ、状況や時間帯とか、そういうインテリジェンス。
  • スポーツナビ|欧州サッカー|ドイツ[ブンデスリーガ]|長谷部、日本とドイツで異なるイメージ(1/2)

    一時は出場機会が減った長谷部だが、新監督のもとでもチャンスを生かし再びポジションを確保しつつある【Photo:アフロ】 日のメディア関係者と連絡を取っていると、しばしば驚かされる。 「ボルフスブルクの監督が代わって、長谷部はあんまり活躍の場がないんでしょ?」 一方、ドイツではどうか。ドイツで見ることのできる、ほとんどのサッカー番組の中継をしているCS局「SKY」のコメンテーターは、先日こんなことを聞いてきた。 「ハセベは、日本代表の中ではナカムラに次ぐスターなんだろ?」 日に住む者とドイツに住む者が“長谷部誠”に抱くイメージは、ややかけ離れている。ひょっとしたら、日には長谷部の現状が正しく伝わっていないのかもしれない。 ボルフスブルクのアルミン・フェー前監督が解任されてからおよそ2カ月が経った。今季終了時まで暫定的に指揮を執るロレンツ・ギュンター・ケストナー監督のもとで行わ

  • スポーツナビ | サッカー|Jリーグ|小野伸二、清水に変化をもたらしたカリスマ(1/2)

    約3年ぶりに国内復帰を果たした小野。故郷・清水で再スタートを切った【Photo:日刊スポーツ/アフロ】 ドイツ・ブンデスリーガのボーフムから清水エスパルスに加入した小野伸二の会見が1月22日、静岡市内のホテルで行われた。清水商業高卒業時にも積極的に獲得へ動いていた清水としては、13年ぶりのラブコールを実らせた形となる。その小野は「30歳、男はこれからだというところを見せたい。“サッカー王国”の名にふさわしいチームになれるよう、精いっぱいチームのために頑張っていきたい」と語り、サポーター、地元関係者の期待は大きく膨らんだ。 昨シーズン、5年目の長谷川体制で挑んだ清水は、第28節を終えた時点で首位に立った。念願のタイトル獲得へ大きく前進したかに思われた……。しかし、首位で迎えた第29節の大分戦で逆転負けを喫すると、ここからリーグ戦で5連敗を記録。最終的には7位でリーグ戦を終了することとなる。

    itaruru
    itaruru 2010/03/23
    シンジ効果
  • スポーツナビ | サッカー|Jリーグ|中村憲剛、絶望の淵から(1/2)

    「頭の中がぐわんと揺れた感じでした。やった瞬間だけじゃなくて、その前後の記憶がないんです。ただ頭が真っ白になって、これはまずいと感じたことだけは覚えています」 2月23日に行われたAFCチャンピオンズリーグのグループステージ第1節、韓国・城南一和とのアウエーゲーム(0−2で川崎フロンターレが敗戦)。時計の針が15分をすぎたときのプレーだった。左サイドにいたレナチーニョからの折り返しのボールを、バイタルエリアに走り込んできた中村憲剛が胸でトラップ。そのまま次のプレーに入ろうとした瞬間、斜め横から突進してきた相手DFの頭と憲剛の顔面がもろに衝突。憲剛はピッチに倒れた。ピッチサイドで撮影していたカメラマンはその瞬間、固くて重い物同士がぶつかり合うような鈍い音を聞いたそうだ。 「たぶんヘナ(レナチーニョ)からだと思うですが、横パスが来たところまでは覚えています。だけど、そのあとの記憶がない。胸

  • スポーツナビ | サッカー|日本代表|松井、当落選上からW杯に必要な戦力へ(1/2)

    代表での地位を確立できていない中、松井は最終テストに臨み、好パフォーマンスを披露した【Getty Images】 現在の日本代表のベースが作られた2008年6月のワールドカップ(W杯)・南アフリカ大会のアジア3次予選、松井大輔は左MFの不動のレギュラーだった。小気味いいドリブルとパスセンスでチャンスメークする能力を岡田武史監督も高く評価。当然、最終予選初戦、アウエーのバーレーン戦でも先発起用した。 しかし、第2戦のウズベキスタン戦を累積警告で欠場したあたりから雲行きが怪しくなる。当時所属したサンテティエンヌでの不振やけがも重なり、代表での出場機会が減っていく。中村憲剛や大久保嘉人が同じポジションでいい仕事を見せたことで、いつしか松井は「当落選上の存在」と見られるようにさえなっていた。 苦境から抜け出そうと、人は出番を与えられるたび、自己アピールを強く意識しすぎ、空回りを続けた。その象

  • スポーツナビ | サッカー|Jリーグ|移籍市場から見た2010年以後のJリーグ(後編)(1/2)

    移籍ルールの変更が、2010年以降のJリーグにどのような変化をもたらすことになるのか、株式会社ジェブエンターテイメント代表の田邊伸明氏に語っていただく、その後編をお届けする。 エージェント、あるいは代理人という職業について、世の中の多くの人は「怪しい」「あこぎ」といったネガティブなイメージを持たれやすいようだ(もちろん実際はそんなことはないのだが)。田邊氏自身、その点はよく自覚していて「サッカーの移籍の話って、日の商習慣に感覚としてまったく合っていないと思う」と語っている。だからこそ、こうした取材に対してはできるだけオープンに、話せることは何でも話すというスタンスを保つようにしているのだそうだ。今回のテーマは、選手の海外移籍はどう変わっていくのか、そしてエージェント業務から今の日サッカー界はどう見えるのか。ひとつひとつの質問に対する田邊氏の言葉は、いつにも増してストレートで、なおかつ