この7月より、ソフトバンクは、全国的にNTTの「フレッツ光」(高速大容量のブロードバンド回線)を代理販売し始めた。いまだに「なぜ?」の付く組み合わせだが、合点がいくシナリオもある。 これまで、ソフトバンクの狙いは、長年の宿敵であるNTTの軍門に下ることで、自社の固定通信(ADSL)の顧客流出を食い止めたり、販売手数料を稼いだりすることにあると目されてきた。 だが、彼らの真の狙いは、実用目前まで来ている技術改良中の「フェムトセル」(宅内に置く簡易型無線基地局)を家庭内に置かせてもらうための“足回り”を、今から整えておくことにあるという推測のほうが納得度は高い。 中長期的に見れば、日本の固定ブロードバンド回線はNTTのNGN(フレッツ光ネクスト)に収斂する流れにあるが、本格的な普及にはまだ時間がかかる。そこで代理店として、その手伝いを買って出た。普及した暁には、その上で自前のモバイル新サ