関西大学外国語学部の教授として翻訳学を研究する山田優さんのインタビューです。 山田さんの研究テーマは「翻訳のプロセス研究」。人間が翻訳するとき、脳がどのように働いているのかを研究しているそうです。この研究の成果は、人工知能(AI)を搭載した最新の機械翻訳の開発にも役立てられるといいます。 実用化に向け、さらなる高みを目指して着々と開発が進んでいる機械翻訳。その現状はどのような段階なのか、また翻訳業界にどのような変化をもたらすのか、山田さんにお話をうかがいました。 機械翻訳は人工知能の時代へ突入 さらなる進化を目指す 機械翻訳の開発は、1950年代から60年代にかけて行われていたアメリカの国家プロジェクトが始まりだと言われています。米ソの冷戦時代、アメリカ国家がロシア語をすばやく解読するために機械翻訳を開発しようとしたのです。機械に文法を学ばせれば翻訳できるだろうという発想で、いわゆる「ルー
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