こんにちは。江端智一です。 今回は、3.11の大震災から始まった、福島原子力発電所(以下、福島原発という)の事故について、津波の到来から原子炉建屋の爆発に至る経緯を、「一体、何が起こっていたのか?」という観点からレビューしてみたいと思います。 きっかけは、私の嫁さんの「今回の事故が、まったく理解できない」という一言でした。 この事故に関しては、原発事故調査委員会の調査報告書や、その他のメディア、書籍で多くの情報が開示されています。多すぎるくらいです。 これらの内容は難しく、エンジニアである私でも理解するのは大変でした。また、この事故の内容を他人に語ることは、さらに難しかったです。 しかし、この事故を、 「なんだか知らんが、すごい事故があった」 「誰々が悪かった」 「何が足りなかった」 で片づけて、「はい、おしまい」とすることは、日本中を放射能で汚しまくったことを帳消しにしてしまうくらい「無