重要インフラ企業における対策の例として、Lightという電力会社がある。同社はオリンピックの開催本部をはじめとする中核施設に隣接した変電所を構築し、運営。2014年のワールドカップで同様な役割を果たした際に、同社が受けた攻撃は約300万件だったが、今回は1300万件に達したという。 Lightでは、ITおよび制御システムを対象としたセキュリティ対策を実施した。DDoS対策では通信事業者と連携。社内ではオリンピック開幕1週間前に全パスワードをリセット、ポータブルなストレージメディアの利用を厳格に管理、VPNの利用を制限し、全ネットワークを対象にATP(Advanced Threat Protection)を適用したという。 リオのサイバーセキュリティチームが痛感した課題 シスコのリオオリンピックにおけるプロジェクトリーダーを務めたRodrigo Cardoso Uchôa(ロドリゴ・ウチョア