《第35回東京国際映画祭》『この通りはどこ? あるいは、今ここに過去はない』ジョアン・ペドロ・ロドリゲス、ジョアン・ルイ・ゲーラ・ダ・マタ 鈴木史
. From Tokyo “濡れた欲情”の“実録”:日活ロマンポルノ Par/by Stephen Sarrazin Traduit/translated par/by Miho Sano et Sumi Sette
Une énigmatique évidence Par Marcos Uzal Elle le dit dans l’entretien qu’elle nous a accordé pour ce numéro : sur le tapis rouge, il arrive à Cate Blanchett de se demander ce qu’elle fait là, comme si elle se réveillait d’un songe en ne sachant plus bien où et qui elle est. Cette situation correspond bien à sa singulière duplicité, ou multiplicité. Elle est de ces rares actrices qui peuvent s’impo
『ブリグズビー・ベア』 ストーリーは更新されなくてはならない 1981年3月30日、ワシントンDC。25歳の青年ジョン・ヒンクリーは、その年に大統領へ就任したばかりのロナルド・レーガン暗殺を試みた。ヒンクリーはかねてからジョディ・フォスターのストーカーであり、大統領の暗殺に成功すれば、彼女に認められると考えていたのだ。いったいどのような理由により、彼が「大統領を暗殺すれば、意中の女優が振り向く」と、何の脈絡もないふたつの事象を関連づけたのかはわからない。しかしヒンクリーはそのような奇矯なストーリーに沿って生きていたのであり、レーガン大統領暗殺未遂事件が私たちに独特の憐憫を呼び起こすのは、犯人がかかるみじめな物語のなかでしか生きられなかったことの空虚さゆえである。 私たちはみなストーリーに沿って生きている。人は何らかの物語のもとでしか生きていけないからこそ、誰もが内部にストーリーを持ち、日々
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