【宮島祐美】1日2合以上飲酒する女性は、時々しか飲まない女性に比べて脳卒中の危険が2倍以上高いことが、国立がん研究センターなどの研究班の調査でわかった。女性を対象に飲酒量と脳卒中のリスクとの関連を調べたのは国内で初めてという。 研究班は岩手や長野など、全国9カ所に住む4万7千人を17年間調べた。 アルコールを週に300グラム以上(1日平均で日本酒で2合、ビールなら大瓶2本以上)をとる人は、月に1〜3回しか飲まない人に比べて脳卒中になる危険が2・3倍、脳内出血に限ると2・85倍高かった。週に150〜299グラム(1日平均で日本酒で1〜2合未満、ビールなら大瓶1〜2本未満)も、脳卒中の危険は1・55倍高かった。 女性は男性よりも小柄で肝臓も小さいので、アルコール代謝が遅い。このため、男性と同じ量を飲んでも体にかかる負担は大きいという。研究班の池原賢代・大阪大特任助教は「近年、女性の飲酒は